インターナショナルヘルスケアクリニック

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2017.11.8

マラリアの診断方法

その他

2017年11月7日のBBC Newsの記事によりますと、 呼気でマラリアを探知できる機械を使用し、マラリアの診断を行う試験を現在行っているとの事です。

研究者はマラリアに感染した人たちの呼気に指紋のようなものがあることを発見し、これにより、改良の必要性はあるものの、マラリアに感染した人たちの呼気により、マラリアの感染を診断できる事が可能であることを発見しました。呼気の一つはマラリアの感染を拡大させる昆虫の好む自然な匂いで、この匂いであるテルペンは松や針葉樹から発せられます。研究者はこのテルペンに似た匂いをマラリア感染者が発する事を発見し、この匂いによって、この匂いを好む蚊などの昆虫が感染を拡大させると考えられています。 もしこの探知機の性能が向上し、実用的になった場合、マラリアの診断は検査費用を抑えながら簡単に診断を出せる事が可能になると期待されています。ちなみに、この初期段階の探知機は、マラリアに感染した人達の異なる6種の呼気を判別し感染者を確定する事ができます。
研究者はマラリアの感染者と非感染者から35種類の匂いを収集し試験を実施、結果、35の匂いのサンプルの中から全体の83%に当たる29のサンプルの判定を行う事が出来ました。研究者はこの結果に対し満足しておらず今後も性能の向上を行っていくとの事です。
ワシントン大学セントルイス校の研究者は、現在、マラリアの感染を特定できる検査はあるが、この検査を行うには血液が必要である事や費用がかかる事、さらに技術的に難しいと問題点をあげています。しかし現在試験を行っている検査方法が確立すると、血液の必要はなく、検査方法も簡単である事が、この検査方法の一番の利点になってきます。
ロンドンにあるLondon School of Hygiene and Tropical Medicineの教授もこの検査には改良の必要性はあるものの、この検査方法が確立すると症状のあまり現れないマラリアも発見する事が出来、マラリアの撲滅に貢献できるであろうと述べています。