インターナショナルヘルスケアクリニック

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2017.11.20

結核感染

その他

20171030日、世界保健機構(WHO)結核に関するレポートを発表しました。  WHO2000年以降5300万人の結核患者の命を救い、致死率も37%まで減少していると報告しています。

結核は2016年も致死率の高い感染症で、主な原因として、感染菌が抗生物質に対して抗体を持っていることや感染者がHIVにも感染していることにより、致死率が上がっているとの事です。年間1040万の新規の結核感染の症例が世界で報告されている内、全体の10%のケースはHIV患者の症例になります。また、140万人の結核感染による死亡者の内、400万人の方はHIV感染者の症例ですが、この数字は2015年と比較し4%減少しています。

治療薬に対して耐性を持っている結核は重大な健康問題の原因となっています。60万の新規の感染例の内、49万の症例は薬に耐性を持っている結核の症例です。この症例の場合、5人に1人が治療をすでに行っていますが、インドや中国では治療の成功率が39%で世界の成功率54%と比較して低い数字となっています。結核予防は主に感染リスクの高いHIV保持者と5歳以下の子供に対して行う事が出来る様に準備していますが、これらの方々は実際には要望治療を受けていないのが現状です。

最後に結核の流行を終えるために、危険因子と病気の決定要素に対して積極的に治療や予防などの行動を行う事が重要となってきます。

世界保健機構(WHO

http://www.who.int/tb/features_archive/global_TB_report_2017/en/