インターナショナルヘルスケアクリニック

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2018.8.24

出かけない勇気

海外医療情報

5月のパリは、薔薇の季節。
朝夕の寒暖差はあれど、五月後半に開催される全仏オープンの頃は、光に溢れた美しい季節です。

チュイルリーやリュクサンブール公園などをのんびりと散歩したらさぞや楽しいことだろう‥などと想いながらも、東京生活を満喫している私とは違い、主人は『パリが僕を呼んでいる』というある種の妄想にかられ、毎春一人でパリへと向かいます。

エールフランスのパリ便に乗るべく、早朝に張り切って出かけて行った主人。

私の携帯電話には搭乗直前の昼頃に『パリへ行ってきます』というショートメールが残されており、私はそのメッセージに『それは、何度もききました(笑)』とつっこみをいれながら、仕事の昼休みに確認するのが毎年のことでした。

が、しかし今回はメッセージが届いておらず、不思議に思いながら、『もう飛行機は出発後だとは思いますが、行ってらっしゃーい』とこちらからメッセージを入れておきました。

さて、仕事が終わり、ショートメールをチェックすると‥
主人の番号から『これから帰ります』というメッセージが残されていました。驚いて電話をかけてみると、

『眩暈がするので、渡航を取止め帰宅した』とのこと。

主人は毎年、このパリ旅行を心待ちにしています。それをとりやめるなど、余程具合が悪いはず。私は、その日のうちにCTなどの詳しい検査が受けられる病院をあたりつつ、自宅へと向かいました。

帰宅すると、主人は横になってはいましたが、しっかり話もできます。しかし、起き上がり、歩くと少しふらつくようでした。
本人曰く、『遊園地でぐるぐる廻るアトラクションから降りたった直後の感覚』が成田空港についたあたりから、ずっと続いていたらしいのです。
はじめは、飛行機に乗り込んで眠ってしまえばよくなるだろう‥そんな風に考えて、搭乗口までは進んだものの、搭乗直前、航空会社の方に症状を話すと、『乗らないこと』を薦められた
そうです。搭乗許否をするわけではないが、あとは自己責任となるわけです。

『無理してパリにいかなくて良かったね!!引き返してきて偉い!』

海外での怪我や病気、通院や入院がどれだけ大変かをある程度知っている私達家族は、主人の『乗らない勇気』を褒め、残る休暇を東京で、検査をうけたり、体調管理に使ってもらうことにしました。

幸い、後日受けた精密検査の結果も問題なく、『乗り物酔い』との診断で、処方された酔い止め薬を何日か服用すると元気になりました。

しかし、もし無理をして出かけていたとしたら‥.

心配しながら帰国を待つ、あるいは救護に向かうことになっていたかもしれないと思うと、よくぞ我慢して帰宅をしてくれた!と、感謝の気持ちでいっぱいです。

チケットやホテルなどは変更することもできず、結果50万円ほどがふいにはなりましたが‥.

主人の場合には、先立つ資金も代わりにとれる休暇もないため、春旅行はパーになりましたが、これから旅行に出かける方が、『無理をして出かけない』ために、ちょっとしたアドバイスを。

旅行前にはほとんどの方が、『旅行保険』に加入されるとおもいます。

また、お手持ちのクレジットカードに付帯された保険を活用される方もいらっしゃることでしょう。

旅行前には、かならず補償の確認をしてみてください。

治療費がどれくらいでるのか、あるいは、滞在先でのサポートデスクへのACCESS方法などを事前にチェックしておくのは勿論なのですが、
この旅行保険のオプションで、出発前の体調不良などによる旅行キャンセルを補償してくれるものがあるようです。

旅行の期間により掛け金は異なるようですが、旅行日数一日あたり数百円~つけられるオプションのようですよ!

このオプションをつけておくと、今回の主人のようなケースには有効です!

さらに、もし体調が悪いことを早めに自覚できた時には‥

医師に『飛行機に搭乗できない』体調であるとの診断書を貰えば、航空会社によっては、搭乗便の変更をしてくれるようです。
無理をして出かける前に、まず医師や旅行会社、航空会社などに相談してみてくださいね!

では、次回は

海外で通院や入院をした際の悲喜交々をお話したいとおもいます。