インターナショナルヘルスケアクリニック

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2019.12.25

クラウドファンディングによるご支援にて実施した国際医療搬送のご報告~その③~

医療搬送

<クラウドファンディングのご支援による国際医療搬送ご報告>

先日、皆様からご支援を頂きましたクラウドファンディングの資金を使用させて頂き、2019年12月20日~23日、ドバイのご入院中病院から福岡県北九州の病院までの転院搬送です。国際医療搬送のご報告を致します。

 

今回は患者様が参加されていた海外ツアーの関係者の方より、ご相談を頂きました。

40代女性、事故による脊椎及び腰椎骨折のため、疼痛や行動制限があり、投薬やコルセット着用しながら移動をする必要性がありました。長時間の移動のため、医療者同伴(医師・看護師)による搬送となりました。

ドバイご入院中の病院から、ドバイ空港まで病院の救急車を利用し、外資系航空会社のフライト、ビジネスクラスを利用し、関西国際空港へ到着。夜間帯の到着になり、そのまま受け入れ先病院へ向かうことができないため、民間救急車にて新神戸駅まで移動し、医療者付き添いの元で1泊。翌朝、新幹線の多目的室を利用し、新神戸から小倉まで向かい、最後に民間救急車にて転院先の病院までという長い行程でした。

お若い方でしたが、さすがにこの長距離期間の移動で、疲労もみられ、なにより受傷箇所をコルセットで固定し、痛み止めを内服しても、疼痛による苦痛が大きかったと思います。移動手段の乗り換えが多い搬送となりましたが、大きなトラブルが生じることはなく、無事に行程を終えることができました。

クリスマスまでの帰国を強く望まれていたため、正式にご依頼頂いてから2日目の夜には現地へ向かうという、急ピッチでの準備となりました。シートの空きがあったことや、航空会社からの搭乗許可が早い段階で出たことも、短時間で搬送を実施できた要因であったかと思います。ご希望通りのご帰国が叶い、患者様やご主人様を始め、ご依頼頂きました企業関係者の方々も、皆様大変喜んでおられました。現地の病院では、保存療法といわれていましたが、日本の転院先病院で再度精査の結果、新たな骨折箇所も見つかり、手術適応と判断され、手術が可能の病院へ再転院となりました。このように、現地では分からないことが帰国後発見されるケースも決して少なくなく、早期の帰国により適切な治療が早く開始されることが重要となってきます。

患者様にとっては大変な日々がまだ続くと思いますが、日本国内であれば、環境に安心して治療に専念されることができるのではないかと思います。

 

今回の医療搬送では、クラウドファンディングにて集まりました一部を、以下の費用に使用致しました。

・患者様が使用された衛生物品

・当院からの持ち出しのコルセット

 

<クラウドファンディングへご協力頂きました方々です!>

・眞城 経志 様   ・株式会社江東微生物研究所 様

・藤井 徳治 様 ・福井 直敬(武蔵野音楽大学学長)様

・沼田 敏紀 様  ・井上 義健 様 ・浅野 ひろみ 様 ・吉田 耕司 様 ・伊藤 様

・バンビー薬局 様  ・張 曉雲 様  ・石黒メディカルシステム株式会社 光峰 功次郎 様

・A Mastuo 様    ・片岡 聡人 様  ・鳴戸 理佐 様   ・KAWAI RIEHO 様

・石部 雄紀 様     ・近藤 誠 様    ・浜崎 陽一 様   ・海老 菜名子 様